自費治療と保険治療の違いについて
歯科治療には、健康保険が使える「保険治療」と「保険外(自費)治療」の2種類があります。保険治療では、治療ごとに使える材料や設計などが一律に決められており、治療費も全国どこの歯医者でも基本的には同じです。一方、自費治療は治療方法や治療に使う材料、治療にかける時間が制限されることはありません。そのため自費治療は初めにかかる費用は高額になりますが、保険治療に比べて体に優しい材料で歯や詰め物なども長持ちする傾向にありますので長期的に見れば選んでよかったと思っていただけると思います。
自費治療のメリットとは
保険治療は治療費を少なくできることがメリットではありますが、使用できる材料には制限があり、いわゆる銀歯やプラスチック樹脂が主な材料となります。銀歯という名前ですが、実際には金・パラジウム・銀・銅・錫・ニッケル・インジウムなどの合金であり、どれも金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
特にパラジウムは金属アレルギー検査で半数近くの人に陽性反応が出たという結果があり、ドイツやスウェーデンなどでは使用が禁止されている材料です。またプラスチック樹脂も経年的な劣化や変色、破折のリスクがあるため再治療の回数が多くなる傾向にあります。
しかし、自費治療では材料などの制約がないため、患者さま一人ひとりにあった材料の使用と、高度な技術とともに十分に時間をかけた治療をご提供することができます。当院では選択肢の一つとして自費治療のご提案をさせて頂いております。
なぜセラミックは長持ちし
やすいのか
せっかく虫歯を治療したにも関わらず、ピッタリとフィットした詰め物が入っていないと段差が出来て、磨き残しや細菌が付着してしまいそこからまた虫歯(二次虫歯)になってしまいます。
また、銀歯は素材の特性上磨き残しが表面に付着しやすく隙間もできやすいため虫歯のリスクが上昇します。
虫歯になったらまた治療して治したらいいとお考えかもしれませんが、虫歯を取って詰め物をする→また虫歯になる→さらに歯を削って大きな詰め物をする→最後には歯を抜かなくてはなりません。(1本の歯が治療できる回数は4〜6回程度と言われています)
この負の連鎖を断ち切るためには精度の高い治療とピッタリとした詰め物、さらに磨き残しが付きにくい詰め物を入れることが重要
です。
当院では金属に変わる素材としてセラミックやジルコニアを使用したメタルフリー治療を高精度の口腔内スキャナーを用いて行なっております。セラミックは高い審美性はもちろんのこと磨き残しが付着しにくく、歯とも強力に接着するので隙間ができにくく虫歯リスクが低いため長持ちする傾向にあります。
しかし、セラミックは素材の特性上、欠けたり割れる(陶器のお皿を思い浮かべてみてください)ことも稀ではありますがあります。そのリスクを考慮しても歯にとって、身体にとって良い材料であると考えています。お口の中の金属の詰め物や、古い詰め物などでお悩みの方は是非ご相談ください。